環球法律事務所 - Business & Law(ビジネスアンドロー)

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激動する中国で渉外法務の第一線に立ち続ける老舗

中国改革開放後初の法律事務所である環球法律事務所は、44年の長きにわたり、絶えず変化を続ける中国社会の最前線で、数々の渉外業務を手がけてきた。北京に本部を置き、上海、深圳、成都に支所を持つ同事務所は、パートナー含め弁護士600名以上が在籍し、投資、紛争解決、ファイナンス、コンプライアンス(データ、競争法、輸出管理、労働、税関、ESG等)、知財、海事、刑事、リスクマネジメントといった幅広い分野の法律業務を取り扱っている。
2018年には日本企業を数多くサポートしてきた実績を持つ劉淑珺弁護士と鮑栄振弁護士が中心となって日本企業関連の業務を取り扱う専門部署を発足し、日系クライアントの企業文化を踏まえた高品質なサービスの提供に努めている。「日本業務チームは日中間の法律業務経験を有する中国人弁護士と日本人スタッフで構成しています。みな日本語が堪能で、クライアントのニーズを余すところなく読み取ることができます。今後も引き続き、クライアントに満足いただくことを第一に考え、所内の各チームと緊密に連携しながら、北京、上海、深圳、成都を主な拠点として、日中間のビジネス法務、企業支援を中心に業務を展開していく所存です」(劉淑珺弁護士)。

高い専門性が求められる知的財産権関連のリーガルサポートを提供

中国では近年、民法典や専利法(特許法)、商標法、不正競争防止法等、知的財産権関連の法令の改正が続々と行われている。何かと模倣品等の問題が取り沙汰される中国ではあるが、現在では世界的にも知的財産権案件(とりわけ特許案件)の取扱いが最も多く、また審理に要する期間も最も短い国の一つとなっている。
「知的財産権に関する業務では、弁護士に極めて高い専門性が求められます。知的財産関連の法令や制度の内容を熟知していることはもちろん、各案件で取り扱う知的財産権そのものについても深い理解が必要となるため、さまざまな分野の専門知識を持っていなければなりません。当事務所では、こうした高難度な知的財産権案件を取り扱う専門チームを設置し、日系企業を含む幅広い国・地域の企業に知的財産権に関するリーガルサービスを提供しています。専門チームには長年にわたって北京の裁判所で裁判官として知的財産権案件の審理に携わってきた専門家や、国家知的財産権局での20年近い勤務歴がある専門家、知的財産権訴訟に10年以上携わってきた弁護士等が複数在籍し、特許、商標、著作権、ドメイン名といった知的財産権に関する訴訟やコンサルティング業務、営業秘密保護を含む知的財産権関連のコンプライアンス業務に幅広く対応しています」(李占科弁護士)。
「当事務所が取り扱った知的財産権案件の中で最も社会的反響を呼んだのが、有名エナジードリンク“レッドブル”の商標をめぐる案件です。当事務所はタイTCPグループの代理人として、同社と中国企業との一連の紛争に対応したのですが、本件は、訴額が商標に関する民事事件としては当時(現在でも)最高額の37億人民元に上ったこともあり、高い関心を集めました。結果として、訴訟では全面的な勝利を収め、“レッドブル”の商標を守ることができました」(穆穎弁護士)。
「中国に進出している日系企業の中にも、特許、商標、著作権等、知的財産権関連の悩みを抱える企業が数多くあります。日本業務チームはそういった企業と知的財産権チームの橋渡しとなり、知的財産権チームと一体となってクライアントが必要とするサービスを的確に提供することで、日系企業の中国における知的財産権管理をサポートしています」(劉淑珺弁護士)。

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 DATA 

ウェブサイトhttp://www.glo.com.cn/

所在地・連絡先
〒100025 中国北京市朝陽区建国路81号 華貿中心1号写字楼15階・20階
【TEL】8610-6584-6688 【FAX】8610-6584-6666


所属弁護士等:弁護士600余名(パートナー180余名を含む)(2023年12月現在)

沿革:1979年に前身となる「中国国際貿易促進委員会(CCPIT)法律顧問処」が設立。1984年に司法部の認可を受けて「中国環球法律事務所」に名称変更し、中国改革開放後最初の法律事務所として発足。1995年「環球法律事務所」に名称変更。2000年上海支所設立、独立した民間のパートナーシップ制法律事務所に体制改革され、「北京市環球法律事務所」に名称変更。2011年および2020年に深圳支所と成都支所をそれぞれ設立。2018年日本業務チーム発足、税関分野のリーディング・ロー・ファーム「昊理文法律事務所」を統合。

劉 勁容

中国弁護士
Liu Jinrong

吉林大学卒業、法学修士。カナダブリティッシュコロンビア大学卒業、法学修士。02年環球法律事務所パートナー。08年同所マネージングパートナー就任。キャピタルマーケッツ、M&A、PE/VC、独占禁止法、税法等、幅広い業務を取り扱っている。01~23年まで連続でChambersのBand 1 lawyers in Corporate /M&A and Capital Markets practicesに選出される等、受賞歴多数。

劉 淑珺

中国弁護士
Liu Shujun

北京大学法学部卒業、法学修士。東京大学法学政治学研究科卒業、法学修士。日本某四大法律事務所中国室(東京オフィス)にて研修経験あり。他の二つ中国大手法律事務所の会社証券チームおよび独占業務チームでの勤務を経て、18年~環球法律事務所パートナー。環球法律事務所日本業務チーム責任者、独占禁止法業務チーム主要メンバー。外商投資や反商業賄賂、労働等の分野でも経験豊富。20~23年まで連続で世界有数の評価機構「The Legal 500 Asia-Pacific」「LEGALBAND」独占禁止法および競争法分野の特別推薦弁護士に選出。21年「LEGALBAND」コンプライアンス業務ベスト15および2021年度中国女性弁護士ベスト15に選出。

李 占科

中国弁護士
Li Zhanke

北京大学法学部卒業、法学修士。特許、商標、営業秘密、著作権または不正競争に関する訴訟事件や、知的財産プランニングおよびマネジメントシステムの構築、FTO(Freedom to Operate)調査および権利侵害分析、特許/技術許諾および譲渡、知的財産デューディリジェンス等の非訴訟業務に携わる。手がけた知的財産権訴訟事件には中国年度知的財産権トップ10や典型事例に選出されたものも多数。複数年度において「Chambers Asia Pacific」「The Legal 500」Highly recommended IP Lawyerに選出。

穆 穎

中国弁護士
Mu Ying

北京大学法学部卒業、法学修士。知的財産権管理およびリスク防止、知的財産権および競争法紛争解決等の著作権法、特許法、不正競争防止法および独占禁止法分野の業務を取り扱う。特に商標および特許の権利付与・権利確認に関する訴訟、知的財産権に関する独占禁止法関連業務について豊富な経験を有する。かつて裁判官として知的財産権の裁判実務に10年間携わった経験あり。