技術的知見への深い造詣が導く独自の法務サービス
弁護士法人ネクセル総合法律事務所は、設立以降、多彩な専門分野・バックグラウンドを持つ弁護士・弁理士が順次加入することにより、当初の専門分野である知的財産のみならず、さまざまなビジネスに起因した案件に取り組み、サービス領域・規模の拡大を図ってきた。現在その主幹をなすのは、“知的財産”“コーポレート”“スタートアップ支援”の3領域である。
代表である成川弘樹弁護士は、大学では生命化学を専攻した後、ロースクールを経て弁護士として活動するに至った。
「当事務所では、私が得意とする技術分野である化学やバイオのみならず、AI、ブロックチェーン、メタバース、医薬など、さまざまな技術分野に造詣が深い弁護士・弁理士を積極的に採用してまいりました。私たちが知的財産分野をはじめとした技術的知見を活用する必要のある案件に強い理由です。たとえば企業間の契約交渉等においても、技術的知見やそれに基づいた知的財産戦略を考慮に入れることにより、事案を多角的に捉えることができ、より実践的な対応をとることができるケースも数多く経験しています」(成川弁護士)。
同事務所では、出願から係争まで知的財産分野に関するリーガルサービスをワンストップで提供できることを強みとしており、知的財産権の知見等をコーポレートやスタートアップ支援等のさまざまな場面に織り込むことによって、他の事務所では提案できない複合的な法務サービスを展開している。この手法がクライアントに好評を博し、対外的な露出が多い事務所ではないものの、近時、紹介により多数の顧客を獲得する要因となっている。
また、同事務所は知的財産に限らず係争案件にも定評がある。「知的財産(特許、商標、意匠、著作権、不正競争防止法等)に関する紛争案件のみならず、技術的な知見が事案の理解に必要不可欠となる類型の紛争案件を数多く手がけており、ノウハウも蓄積されています。これらも私たちの強みの一つです」(成川弁護士)。
コーポレート、スタートアップ支援をはじめとする多様な領域に強み
冒頭で触れたとおり、同事務所は“コーポレート”と“スタートアップ支援”の領域も強みとしている。「知的財産分野以外にも、コーポレート、スタートアップ支援の領域には力を入れており、株主総会対応、資金調達、M&Aといったものから、新規ビジネスモデルの検証、スキーム構築等、種々の案件に取り組んでいます。スポットでご相談に対応するのみならず、プロジェクト単位でクライアントのチームメンバーとして業務を行うことや、一定期間、クライアント企業に弁護士が出向することもあり、多様なニーズに合致するサービスを提供するよう、常に模索しています」(成川弁護士)。
「私も、一定期間、企業に出向し、法務や知財をはじめとした各種業務に対応しました。クライアントの“一人法務”として、他の従業員を巻き込みながら社内体制作りを行ったこともあり、法務担当者がいない企業において、自由に相談できる弁護士が定期的に常駐することの利点の大きさを実感しました。最近では、薬機法関連の法規制の調査から各種許認可取得のための内部体制整備、行政対応を行うなど、ヘルスケア等の薬事関連の領域に注力しています」(葛谷滋基弁護士)。
多数の広告関連業務の実績
同事務所はさまざまな業種の案件を扱っているが、一例として、特に広告関連領域については、設立当初から多数取り扱ってきた実績がある。「対外的に謳うのはこれが初めてなのですが、過去に規模の大きな通販関連企業の案件を取り扱ったことに起因して、口コミで広告関連領域のご相談を多数いただいており、広告内容の審査、審査体制の整備から行政指導、措置命令、課徴金納付命令等への対応、適格消費者団体との係争といった多彩な業務に取り組んできました。こういった案件は商標や著作権のご相談等とも連動することが多く、継続的な取引関係となるケースが多いです」(成川弁護士)。
同事務所では、アドテック企業への弁護士出向やアドテック関連の知的財産戦略等も取り扱っており、広告関連領域に対する深い造詣に基づいたアドバイスを提供している。
新たな領域に高度なリーガルサービスを
NEXT(新時代・新領域)×EXCEL(卓越性)=NEXEL(新時代・新領域に応じた卓越性)
同事務所の理念は、“新たな領域についても卓越した高度なリーガルサービスを提供すること”であり、それは事務所名の由来ともなっている。
「新たな領域をはじめとした高難易度の案件においては、弁護士によって見解が異なることが多いです。弁護士登録約1年半で独立して設立した当事務所がここまで拡大できたのは、他所とは異なる価値がある提案をクライアントに提供し、それを評価いただいたからこそであると自負しています。これからも卓越したサービスを提供できるよう研鑽していきます」(成川弁護士)。
「当事務所では、弁護士としての総合力を養うため、新人には可能な限り多彩なジャンルを経験させています。私自身も、企業法務部におけるジェネラルコーポレート等の経験が豊富ですので、その知見も新人教育に活用しています。近時、採用に力を入れており、高品質なサービスを安定的に提供できる所内体制の構築に尽力しています」(葛谷弁護士)。
成川 弘樹
弁護士
Hiroki Narukawa
08年東京大学農学部生命化学専修卒業。11年学習院大学法科大学院既修者コース修了。12年弁護士登録(第一東京弁護士会)。
齋藤 修
弁理士
Osamu Saito
94年工学院大学工学部電子工学科卒業。企業経験を経て08年弁理士登録。
大久保 宏昭
弁護士
Hiroaki Okubo
90年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。04年弁護士登録(第一東京弁護士会)。
葛谷 滋基
弁護士
Shigeki Kuzuya
13年早稲田大学法学部卒業。16年早稲田大学法科大学院法務研究科修了。19年弁護士登録(第一東京弁護士会)。