OSSの法的保護、課題がわかる! 「オープンソースソフトウェアの法的諸問題と最新動向」 ~基礎から日常業務へのヒントまで~ - Business & Law(ビジネスアンドロー)

© Business & Law LLC.

DETAIL

受講方法 オンライン録画配信
視聴時間 2時間25分
到達目標 ・OSSの基礎が理解できる
・OSSを含むソフトウェアやOSSを組み込んだ製品の頒布・配布時の注意点を理解できる
・社内横断的なOSSコンプライアンス構築の必要性を理解できる
概要

※本セミナーは2022年11月28日収録のオンライン録画セミナーです。

 オープンソースソフトウェア(OSS)は、世界的企業のオープンクローズ戦略の主役として華々しく取り上げられることがあります。例えば、2022年4月時点のモバイル OSの世界シェアは、Androidが7割強、iOSが3割弱と、AndroidがiOSを圧倒しています。これには、GoogleがAndroidのソースコードを公開(=OSS化)し、普及を促したことが大きく影響したことは周知の通りです。

 一方、あらゆる業種の企業の日々の企業活動にも、OSSは不可欠の存在になっています。製造業では機械の制御部分のソフトウェア、サービス業ではオンラインサービスに利用するソフトウェアなど、伝統的なITベンダー以外の業種についても、OSSは既に日常的に使用されているのです。

 この点、OSSは無償で公開されているものではありますが、無条件のものではなく、各OSSの要求するライセンス条件を遵守する必要があります。遵守されない場合には、著作権侵害、ライセンス違反を理由に訴訟提起されるおそれ、自社のソースコードの改変部分の開示を強制されるおそれなどがあります。実際に米国等では、制御部分にOSSを使用した機械の製造者や販売者に対する訴訟も多く提起されており、今後日本の製造業、小売業にとってもOSSに関する紛争は対岸の火事ではありません。

 もっとも、OSSを利用しない企業運営は、ますます現実的ではなくなっています。したがって、リスクを恐れてOSSの利用を手控えるのではなく、ライセンスの要求事項を遵守した上でOSSを活用して行くことが、日本企業の今後の生き残りには必須といえます。

 本セミナーでは、OSS利用企業(=ほぼ全ての業種)の法務知財担当者向けに、OSSの基礎から法的諸問題、最新の紛争事例、動向と共に、ライセンス違反を防止するためのコンプライアンス体制づくりと日常業務へのヒントを取り上げます。

■サンプル動画

プログラム

1 ソフトウェアと知財
(1)知財権の意義
(2)ソフトウェアと知財
(3)著作権に関する国際条約
(4)条約の内国民待遇

2 OSSの基本知識
(1)OSSの歴史
(2)OSSの定義
(3)OSSライセンス上の義務が発生する「配布」(distribution/convey)の意義
(4)ソフトウェアサプライチェーン問題

3 OSSライセンスの種類と特徴
(1)寛容型(Permissive)ライセンス
(2)互恵型(Reciprocal)ライセンス
(3)OSSライセンス上よくみられる義務

4 寛容型(Permissive)ライセンスの例
(1)MITライセンス
(2)TOPPERSライセンス
(3)Apacheライセンス

5 互恵型(Reciprocal)ライセンスの例
(1)GPLv2
 ・GPLの適用対象
 ・GPL配布時の義務(ソースコード原型、改変ソースコード、バイナリ形式)
 ・開示ソースコードの範囲
 ・GPLの伝播
 ・他のライセンスとの両立性問題
(2)GPLv3
(3)LGPL
(4)AGPL

6 OSSライセンスの法的論点
(1)法的性質
(2)訴訟管轄
(3)準拠法
(4)製造物責任
(5)配布者の法的責任

7 中国とOSS

8 紛争例と実務上の対策
(1)海外での過去の紛争例
(2)日本での例
(3)OSSライセンス上の配布者の義務の履践方法とそれぞれの特色
(4)OSSコンプライアンス体制の構築
(5)ソフトウェアサプライチェーン問題への対応例

参加費(税込) 11,000円
講師名

岩井久美子 氏(弁護士/外資系日本法人 Legal Business Partner)

プロフィール

2008年弁護士登録。2008年から2012年まで曾我・瓜生・糸賀法律事務所、2012年から2019年まで曾我法律事務所、2019年から2022年8月までアンダーソン・毛利・友常法律事務所に所属。2008年より2011年まで中国(北京・上海)にて勤務。2011年より2014年まで特許庁の独法である工業所有権情報研修館へ出向。2015年よりフィリピン、タイを中心とするASEAN業務にも従事。一般財団法人ソフトウェア情報センター(SOFTIC)「中国における知的財産権問題等に関する検討委員会」、「IoT時代におけるOSSの利用と法的リスクに関する検討委員会」委員。国家試験知的財産管理技能検定委員。山口大学大学院技術経営研究科非常勤講師。慶應義塾大学大学院法務研究科助教(~2015)。
監修書籍に「OSSライセンスの教科書」(上田理著/技術評論社)。その他論文、講演多数。

参加対象 総務・法務、情報システム、購買部門、内部監査部門等担当者
※法律事務所勤務の弁護士の方にはご遠慮いただいております。
オンラインセミナー の受講方法

■動画共有サイト「Vimeo」にて配信します。お申込み前にご確認ください。
 セキュリティの設定や動作環境によってはご視聴いただけない場合があります。
◎テスト動画視聴URL:https://vimeo.com/516602657 パスワード:Vg5J3Ld

※テスト動画視聴手順はこちら
■視聴時の推奨環境はこちら (※別途Google ChromeにVimeo repeat & speed拡張機能を追加すると倍速再生することも可能です)
■受講料お振込み後に視聴URL/PWおよび資料を送付します。
■視聴可能期間はURL送付から60日間です。視聴期間中は何度でも視聴可能です。

主催

Business & Law 合同会社

備考欄

■お申込み前に「有料セミナー申込みに際してのご案内」をご確認ください。
■セミナー内容は予告なく変更となる可能性があります。

問合せ先

Business & Law 合同会社 セミナー担当
Email : seminar@businessandlaw.jp

プログラム

注意事項

■一部例外セミナーを除いては法律事務所勤務の弁護士の方のお申込みはご遠慮ください。

■有料セミナーで銀行振込をご選択の方へは請求書発行方法を後日メールでお送りします。

■振込手数料はお客様のご負担にてお願いします。

■アーカイブ配信(録画配信)は、視聴URL到着より60日間、何度でもご視聴いただけます(一部対象外のセミナーもあり)。

■お申し込みの際にご提供いただいた情報は主催者と講師からの案内等のみに使用させて頂く場合がございます。

■キャンセルポリシー

<オンライン録画配信の場合>

 お申込み完了時点で参加費用が発生します。いかなる場合もキャンセル・返金はできません。

<会場受講/オンラインライブ配信の場合>

 参加費お振込前: キャンセルの場合は開催日の3営業日前18時までにご連絡ください。それ以降のキャンセルは全額参加費をご請求いたします。(営業日:平日)
 参加費お振込後: いかなる場合もキャンセル・返金はできません。

このセミナーに申し込む