MASSパートナーズ法律事務所 - Business & Law(ビジネスアンドロー)

© Business & Law LLC.

代表弁護士4名の専門性で広範な分野への対応力強化

2019年に設立されたMASSパートナーズ法律事務所は、異なる分野で専門性を磨いた弁護士が協業することでシナジー効果を得て、より利便性を高めた法的サービスを提供することを目的としている。
「立ち上げにあたり、考え方と事務所の発展について綿密な話し合いを行いました。設立パートナー4名は修習同期なのですが、ストレートに意見を言い合えるフラットな関係性であることは協業する上でもプラスに働いていると思います。それぞれ専門分野がありますが、揃うことでさらに広範な分野に対応でき、既存顧客へもよりよいサービスを提供できると考えました」と語るのは、事業再生を専門とする清水修弁護士。
清水弁護士は事業再生の草分け的存在である父・清水直弁護士の下で事業再生分野の知見を積んできた。「黎明期であった父の時代の事業再生と比較して、近年は法律も規制も複雑化し、さまざまな法分野が乗り入れるようになりました。現在の顧客のニーズに応えるには、“事業再生×知財×企業法務×財務”などの複合的な視点が必要ですし、事業そのものについての知見も4名それぞれの経験を持ち寄ったほうがより顧客の利益につながると考えています」(清水弁護士)。

清水 修 弁護士

合理的なコストで質の高い成果を事務所設立で可能になった柔軟さ

同事務所が理念として掲げるのは“ソリューションの提供”“合理的なコスト”“フットワークの軽さ、反応の速さ”“期限の遵守”“クオリティの担保”だ。
溝田宗司弁護士は「法律事務所なので難しい訴訟による解決となることもありますが、最終的に相談を受けたクライアントのニーズを最大限に満たそうという気概で仕事をしています。我々がハードに働き考え続けることで難局を打破していくことを理念として、所内のメンバーもそれに見合うパフォーマンスを示すことを重視しています」と語る。
溝田弁護士は企業の知財部を経て弁護士資格を取得し、弁護士法人内田・鮫島法律事務所で知財法務と訴訟対応のスペシャリストとしての経験を積んできた。現在も、業務の9割を知財案件が占めている。
「“速さ”や“期限厳守”などは当然のこととして、“ソリューション”については、難しい事柄でも法的解決の手がかりやきっかけを探し、目的に沿った手段を提供することを第一としています。私個人としても、当事務所では柔軟な課題解決の手法をとりやすく、新しい権利行使スキームを提案しています」(溝田弁護士)

溝田 宗司 弁護士

コスト面に関しては、内訳が見えにくい弁護士費用について、少数精鋭の弁護士が対応して把握しやすくし、体力のない中小企業のクライアントにとっても安心できる費用とすることを心がけているという。
「費用に関しては、“クライアントの利益に資するものか”を常に考えています」と語るのは浅岡知俊弁護士。浅岡弁護士は三宅・山崎法律事務所出身で、これまでに太陽光プロジェクト関係の紛争、会社支配権をめぐる紛争など多数の紛争事案に関与してきた。匿名組合契約上の営業者による利益相反取引について最高裁での勝訴判決を獲得した経験もある。
「訴訟を行っていると、相手方の費用請求が勝訴したこちら側の数倍という事例など、中身が伴っていない場合もあります。その実情を把握している企業は少数でしょう。ある程度の規模の企業なら訴訟の経費として問題ない範囲かもしれませんが、事業再生中の企業や経営が厳しい企業の訴訟では軽く見られない額です。代理人である我々はクライアントの利益をもたらすために存在し、その費用は合理的でなければなりません。費用は標準に抑えつつサービスの質は高いことが重要だと考えています。企業の状況に鑑みて着手金が少なめの成功報酬型のご提案をすることもあります。訴訟の見立てに自信があるからこそできることですね」(浅岡弁護士)。

浅岡 知俊 弁護士

豊富なつながりを活かして今後もより一層のサービス充実を

「当事務所のもう一つの特徴は“横のつながり”でしょう」と関善輝弁護士は指摘する。関弁護士は不動産分野の顧客が多く、同分野に関する知見の深さと広さから、ディベロッパーやゼネコン、設計測量会社、販売会社などからの依頼が日々集まる。
「顧問企業の社員だった方が別の企業の経営者になった際に新たに顧問を依頼されるなど、顧客も長年の信頼関係やご紹介で広がっていくことが多いですね。顧客だけでなく、弁護士同士のネットワークも非常に豊かです」(関弁護士)。
浅岡弁護士は東大の野球部出身で、部の横のつながりはもちろん、弁護士会の野球部に所属し同業者間の情報交換や協業も非常にスムーズだという。溝田弁護士も、出身の内田鮫島法律事務所と現在も交流が深い。
「2020年には清水弁護士の父であり事業再生の第一人者である清水直弁護士、浅岡弁護士の出身事務所の代表で企業法務・渉外分野の実績が豊富な三宅能生弁護士を顧問に迎えました。私も父の顧問先を引き継ぎ不動産関連の顧問先を広げています。つながりから得た豊富な実績と経験値は私たちの強みといえるでしょう」(関弁護士)。

関 善輝 弁護士

→『LAWYERS GUIDE 2023』を「まとめて読む」
→ 他の事務所を読む

 DATA 

ウェブサイトhttps://masslaw.jp/

所在地・連絡先
〒103-0027 東京都中央区日本橋3-1-4 画廊ビル5階
【TEL】03-6868-3534 【FAX】03-6868-4991


所属弁護士等:弁護士9名(うち兼弁理士1名)(2022年11月現在)

沿革:2019年設立、2020年清水直弁護士、三宅能生弁護士を顧問に迎える

溝田 宗司

弁護士
Soji Mizota

02年同志社大学工学部卒業、日立製作所に入社し知的財産権本部特許第二部配属。08年大阪大学法科大学院修了。11年弁護士登録(東京弁護士会)、内田・鮫島法律事務所入所。2013年弁理士登録。17年溝田・関法律事務所設立。19年MASSパートナーズ法律事務所設立。

浅岡 知俊

弁護士
Tomotoshi Asaoka

03年東京大学経済学部経済学科卒業。09年神戸大学法科大学院修了。11年弁護士登録(第二東京弁護士会)、三宅・山崎法律事務所入所。15年清水直法律事務所入所。19年MASSパートナーズ法律事務所設立。

清水 修

弁護士
Osamu Shimizu

02年学習院大学法学部卒業。09年明治大学法科大学院修了。10年弁護士登録(東京弁護士会)、清水直法律事務所入所。19年MASSパートナーズ法律事務所設立。

関 善輝

弁護士
Yoshiteru Seki

05年慶應義塾大学文学部卒業。08年大阪大学法科大学院修了。10年弁護士登録(第一東京弁護士会)、関法律事務所入所。17年溝田・関法律事務所設立。19年MASSパートナーズ法律事務所設立。

『事業再生ファイナンスの実務』

著 者:三井住友銀行 事業再生グループ・東京弁護士会倒産法部[編著]
出版社:一般社団法人金融財政事情研究会
価 格:4,400円(税込)