有料セミナーにしては驚きの約200名という多くのご参加を頂いた、「若手弁護士・若手法務担当者のための、基礎から学ぶ『生成AIの法律実務』」セミナーが、2025年7月29日にライブ配信で行われた。
講師の松尾弁護士により、テンポ良く、生成AIを知る上で必要な基礎知識の解説がされた後、講師がどのように実務で生成AIを活用しているのか等も語られた。
その上で、「生成AIの法的問題は主に4つ」として分かりやすく法律問題が特定された。
・ 著作権
・ 個人情報保護法
・ 秘密・情報管理
・ ハルシネーション
これらの問題について法的な解説がされた後、実務対応に備えた、具体的なケースに基づく議論が行われた。
事例1:生成AIに会議の録音データから反訳や目的に応じた会議録のドラフトを作成してもらう
事例2:ユーザ企業として、広告その他の画像(動画を含む)を利用するプロジェクトにおいてAI生成画像を利用する
事例3:ユーザ企業が、一定範囲の質問についてまずは生成AIを利用したチャットボットに回答(前さばき)をさせる
最後に、「生成AIの法律実務の最新情報」として、2025年7月23日にトランプ政権が公表したAI行動計画(America’s AI Action Plan)や実務の深化の状況を含む、様々な最新情報の補足が行われた。
最後にライブ配信のみの特典である質疑応答では、30分以上に渡り約20問の活発な質疑が行われた。
このような本セミナーの補足を踏まえて『生成AIの法律実務』を読んで頂ければ、必ずや生成AI実務をマスターすることができるだろう。録画配信の申し込みも受付中で、録画配信でも、『生成AIの法律実務』1冊がプレゼントされる。

松尾 剛行
桃尾・松尾・難波法律事務所 パートナー弁護士・NY州弁護士・博士(法学)
桃尾・松尾・難波法律事務所パートナー弁護士(第一東京弁護士会)。学習院大学法学部特別客員教授(キャリア教育担当)。AIリーガルテック協会代表理事。リーガルテック企業プロダクトアドバイザー等の経験をも踏まえ、AI法務に関する実務経験を重ねる。
主な著書に、『生成AIの法律実務』(弘文堂、2025年)、『ChatGPTと法律実務』(弘文堂、補訂版、2025年)等。