Q&Aトナーだ。今回は、個人情報保護委員会に2度の出向経験があり、この分野に詳しい寺田光邦弁護士を中心に、主に個人情報保護法制の観点から、企業のAIとの向き合い方についてお話をうかがった。AIの仕組みと法的リスクについて、法務担当者でも理解しやすいように教えてください。AI以前のコンピュータシステムでは、人間があらかじめルールや計算式を設定し、それに則ってコンピュータが処理を行います(電卓がわかりやすい例かと思います)。対してAIは、AI自身が大量のデータを学習することで、ルールやパターンを見つけ出し、それに基づいた予測や判断を行います。これを“機械学習”といいます。この機械学習の一種であり、発展形が“ディープラーニング(深層学習)”です。人間の脳を模した多層的なネットワーク(ニューラルネットワーク)を介した複雑なデータ処理を行うこ読者からの質問36基本的な技術と法的リスクを理解すればAIは怖くない この数年、話題に上らない日はないと言ってよいほど、産業界から注目を集めているテクノロジーと言えば、AIをおいてほかにない。事業への有効活用を求める声が社内外から上がる中、仕組みはよくわからないが法的リスクが気になり、二の足を踏んでいる……という法務担当者も少なくないのではないだろうか。 杉村萬国特許法律事務所は100年間続く歴史ある国際特許事務所を発端とする法律事務所ではあるものの、杉村光嗣弁護士が「我々は、技術が非常に大好きな、いわば“技術オタク”です。所内システムも内製で設計し、AI機能もいち早く取り入れました。技術面でも法律面でも最新の情報をフォローし、それらを使いこなすことができています」と語るとおり、デジタル分野をはじめ、技術に対する造詣が深い弁護士・弁理士が所属しており、AIにまつわる法的問題に悩んだときには頼りになるパー個人情報・データ保護読者からの質問に答える!技術と法改正の最新動向をキャッチアップしてAIを使いこなす主に個人情報保護法の観点から語るAIとの向き合い方杉村萬国特許法律事務所杉村光嗣 寺田光邦
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