金融法専門チームの組成87中島淳一特別顧問(一列目中央)と金融法チームメンバー▶所属弁護士等弁護士等105名(外国弁護士4名含む)(2024年12月現在)▶主事務所の所属弁護士会第一東京弁護士会▶沿革 1902年、故岩田宙造弁護士により創立され、爾来、一貫して企業法務の分野を歩んできた、現存する法律事務所の中でわが国最古の法律事務所の一つ験者が同様に特別顧問として在籍しており、前述のような金融分野での長年の実績から金融当局とも深い信頼関係を構築していることがうかがえる。 近時、同事務所では、そのような長年の経験とその蓄積を踏まえつつ、金融分野のプラクティスをさらに進化させるべく、金融法の専門チームを立ち上げた。同チームには、金融分野の案件を手がける弁護士30名以上が参加しており、活発な情報交換などが行われている。同チームの柏木健佑弁護士は「金融関連の法令改正や各弁護士の経験など、最新の知見を全体で共有しています」と話す。このように、金融分野における高い専門性を有する弁護士を多数擁していることが、同事務所の最大の強みと言える。 加えて、同チームでは、金融分野の案件を扱う若手弁護士を中心とした勉強会を開催し、研鑽に努めている。同チームの深沢篤嗣弁護士によると、「勉強会では、金融法分野の案件を取り扱うために必要な法令や実務知識についての講義や手がけている案件に関する意見交換等を行い、金融法分野を手がける若手弁護士の育成に努めています。当事務所では金融機関のクライアントの皆様に対する専門的なリーガル・サービスを将来にわたり継続して提供できるよう、知識・経験の承継に取り組んでいます」という。金融法チームの若手として活躍する原澤翔多弁護士は「金融法チームでは、定期的な勉強会を通じて個別の案件のフィードバックでは得られない金融法の体系的な理解を得ることや、各弁護士が培ってきたノウハウの共有を受けることで若手が加速度的に成長できる環境が整っています」と語る。 また、同チームには特別顧問の中島氏も参画している。柏木弁護士は「中島特別顧問には定期会合にも出席いただいて定期的に最新のトピックに関して講話をいただくなど、ご指導をいただいています」と話す。 中島氏は同事務所のこのような取り組みについて次のように話す。「生成AIが登場し、法律関係も含めて、莫大な学習データから瞬時に文書が作成されるようになり、法律事務所には、より付加価値の高いサービスが求められています。そうしたニーズに応えるため、金融法チームのメンバーと最新の金融規制をテーマに毎月勉強会を続けていますが、このメンバーであれば、金融業界の皆様の期待に、十分沿うことができると確信しています」。DATA
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