鳥の眼、魚の眼でチャンスとリスクを見極めるクライアントへの好意と関心から生まれる“研鑽”〒102-0073 東京都千代田区九段北4-1-5 市ヶ谷法曹ビル902号室 【TEL】03-3230-2331 【FAX】03-3230-2395https://www.law-pro.jp/URL 半世紀にわたり、企業を元気にすべく不断の努力を続ける“使用者側事務所の老舗”、弁護士法人髙井・岡芹法律事務所。従業員1万人超の大企業・病院・学校法人・団体・個人など、約300の顧問契約を締結している。使用者側に立つ意義を、岡芹健夫代表社員弁護士は次のように語る。 「個別社員の対応に関する問題について言えば、“適切な人材を採用し、正当に処遇し、問題のある社員は指導し、それでも改まらない場合は雇用終了へと向かう”――このプロセスを通して企業や社会の生産性を高めることに寄与してきました。企業の責務は、維持・発展していくこと。社会・経済情勢に応じて、従業員の処遇・配置・条件面・数も変えていく必要がある。それは、中長期的には従業員に対する責任であるとも言えます」。 クライアントからの相談に対しては、“鳥の眼”と“魚の眼”で見ることが重要だと指摘。俯瞰的に見ることにより、リスクだけではなくチャンスを見つけ、案件に入り込むことで証拠を見落とさずに済むからだ。たとえば、訴訟上のやり取りだけではなく、相手方が社会や第三者に対して発信した内容を精査したことで、相手方の主張に矛盾を見出したこともあった。また、労働施策によっ121▶所属弁護士等弁護士12名(2025年1月現在)▶主事務所の所属弁護士会第一東京弁護士会▶沿革1973年髙井伸夫が「髙井伸夫法律事務所」を開設。2010年「髙井・岡芹法律事務所」に改称し、髙井伸夫が会長、岡芹健夫が所長に就任。2023年「弁護士法人髙井・岡芹法律事務所」に組織変更し、岡芹健夫が代表社員就任て発展した他社事例を用いて類似性のあるクライアントの労働施策の正当性を認めさせた例もある。 「クライアントに好意と関心を持つことにより、業界動向を収集して読み込み、状況を正確に把握する“たゆまぬ研鑽”が習慣化します」と語る岡芹弁護士だが、源泉は新人弁護士への指導教育にあると分析する。新人弁護士は、案件ごとに指導担当と直接担当で対応に当たるダブルアサインメントにより先輩弁護士の知識とノウハウを吸収し、判例解説等の執筆やセミナー講演を通じて問題点の抽出と自分なりの考えを整理する。この継続により、“手厚い”と評判の同事務所の顧客対応が伝統として引き継がれていくのだ。DATA弁護士法人髙井・岡芹法律事務所
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