Lawyers Guide 2025
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若手弁護士の成長が事務所の発展・拡大の原動力に理念に共感する仲間とともに“よい仕事”をする体制作りを関 善輝 弁護士Yoshiteru Seki溝田 宗司 弁護士Soji Mizota要です。企業の状況に鑑みて着手金が少なめの成功報酬型のご提案をすることもあります。これは訴訟の見立てに自信があるからこそできることです」(溝田弁護士)。 設立から5年以上が経過し、掲げた理念の成果は結実しつつあるという。「報道の対象となる大規模な訴訟案件の受任が増え、億単位の訴訟案件を私個人でも年に10件以上担当するようになりました。これは私が以前所属していた比較的人数の多い事務所でもなかった受任の規模です。そのうえで、一つひとつの案件に対して質的な妥協はしていません」(浅岡弁護士)。 各弁護士の専門性がいかんなく発揮できる環境が得られた要因の一つには、所属する若手弁護士の成長があるという。同事務所は2019年の設立以来、定期的に新人を採用しており、現在は5名が所属する。「どの若手弁護士も、一線を張ることができるレベルに成長しました。最初は丁寧に指導しますが、その後は細かく指示するのではなく、自身で考え成長できる環境を提供することを重視しています。若手が成長することで我々はより専門性の高い業務や事務所経営に集中できるようになりますし、彼らが今後新たな分野を切り拓いてくれることを期待しています」(浅岡弁護士)。 採用の問い合わせも増加傾向にあるという。「事務所の名が知られてきたことにより、優秀な応募者も増え浅岡 知俊 弁護士Tomotoshi Asaoka清水 修 弁護士Osamu Shimizuてきました。今後も我々がよい仕事をすることを通じて、当事務所を志す修習生や受験生にとっても“成長できる場所”としてよいサイクルを生み、事務所全体の発展を加速させていきたいですね」(清水弁護士)。 同事務所は案件の性質に応じて他士業と柔軟に連携する体制を採用している。連携する際には特定の事務所ではなく、案件ごとに適した専門家に依頼する。 「他士業から連携を依頼される場合もありますが、定型的なものは少なく、訴訟戦略など高度かつ専門性の高い案件時に求められてきた印象です。“経験に裏付けされた質の高いサービスを実施する”という理念に基づいた業務が自然と集まってくる環境になったと感じます」(関弁護士)。 「他士業に限らず、弁護士やクライアントなど、当事務所の理念に賛同してくれる方は周囲に増えています。今後、多くの人たちとより大きな規模で事務所の理念を実現し、よい仕事をしていきたいですね」(浅岡弁護士)。DATA11503年東京大学経済学部経済学科卒業。09年神戸大学法科大学院修了。11年弁護士登録(第二東京弁護士会)、三宅・山崎法律事務所入所。15年清水直法律事務所入所。19年MASSパートナーズ法律事務所設立。02年学習院大学法学部卒業。09年明治大学法科大学院修了。10年弁護士登録(東京弁護士会)、清水直法律事務所入所。19年MASSパートナーズ法律事務所設立。▶所属弁護士等弁護士10名(うち兼弁理士1名)(2024年12月現在)▶沿革 2019年設立。2020年清水直弁護士・三宅能生弁護士を顧問に迎える05年慶應義塾大学文学部卒業。08年大阪大学法科大学院修了。10年弁護士登録(第一東京弁護士会)、関法律事務所入所。17年溝田・関法律事務所設立。19年MASSパートナーズ法律事務所設立。02年同志社大学工学部卒業、株式会社日立製作所に入社し知的財産権本部特許第二部配属。08年大阪大学法科大学院修了。11年弁護士登録(東京弁護士会)、内田・鮫島法律事務所入所。13年弁理士登録。17年溝田・関法律事務所設立。19年MASSパートナーズ法律事務所設立。

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