平時の“備え”を身近に“ビジネスパートナー”として“伴走”する樋口 一磨 弁護士Kazuma Higuchiり、そもそも“相談しよう”と思ったことすらなかった中小企業の方々はもちろん、普段は大手法律事務所に相談している上場企業の方々からも、“こんなことを相談してよいものだろうか”と思ってしまうような日常的な相談を気兼ねなくできる、とおっしゃっていただいています」。 費用面についても、クライアントにとって無理のないよう工夫を凝らす。心理面だけでなく費用面でもクライアントの壁を取り払う同事務所は、これからも“身近な伴走者”としてクライアントのビジネスを後押しし続ける。DATA10799年慶應義塾大学法学部卒業。02年一橋大学大学院言語社会研究科修了。03年弁護士登録(東京弁護士会)。07年米国ミシガン大学ロースクール修了(LL.M.)。08年ニューヨーク州弁護士登録。22年公認不正検査士登録。メディアへの出演、コメント提供多数。▶所属弁護士等弁護士5名、司法書士1名(2024年12月現在)▶沿革 2011年設立。2014年弁護士法人化。2025年業務拡大に伴い現オフィスに移転▶主な業務内容 国内:コーポレート/コンプライアンス/M&A/フランチャイズ/人事労務/知的財産/IT/独占禁止法/各種契約(対外資系企業との交渉を含む)/訴訟、調停等による紛争解決 国外:外国企業との供給契約、販売店契約、ライセンス契約、フランチャイズ契約、合弁契約等/外国企業とのM&A/外国現地法人の設立支援/外国企業との紛争解決(米国、欧州、アジアの主要国に広く対応) 上場企業のみならず、中小企業やベンチャー企業の支援、特に海外進出支援に注力▶所属弁護士等による主な著書・論文(共著含む) 『中小企業海外展開支援 法務アドバイス』(経済法令研究会、2013)、「Proposed revision of Japanese Civil Code after 120 years」国際法曹協会 ISC Newsletter33号(2014)、『中小企業法務のすべて〔第2版〕』(商事法務、2023)、『International Commercial Agency and Distribution Agreements』(Wolters Kluwer、2017)、『ポイントがわかる!国際ビジネス契約の基本・文例・交渉』(日本加除出版、2019)、「Discovery Across The Globe」(American Bar Association、2020)ほか多数チャーがフランス企業に株式譲渡する件等にも関わりました。そうした海外関係の契約や交渉についてご相談いただく機会は増えています」。 コロナ禍を経て、ビジネスはよりボーダレスとなった。オンラインでスムーズに海外企業とビジネスを進められることから、スタートアップ・ベンチャーに限らず、地方の中小零細企業が海外に打って出る例も少なくないが、当然、交渉や契約書は英語が主となり、相手国の法規制への対応も必要になる。そのような中では、海外企業の考え方などを熟知した樋口弁護士のような国際弁護士によるサポートが成否を左右すると言っても過言ではない。“日本経済を根底で支えるのは中小企業である”という理念のもと、ベンチャー・スタートアップ、そして中小企業の国内外での活躍を支援することがその企業と従業員・家族の幸せ、ひいては日本経済の活力向上につながると考える同事務所ならではの支援は、海外に活路を見出そうとする企業にとって一筋の光明となるに違いない。 中小企業は費用面の問題などから法務部門に専門人材を配置することが難しく、総務担当者が兼務するようなことも珍しくないが、樋口弁護士は、このような中小企業こそ、平時からの取り組みが重要であると指摘する。「経営資源に余裕がない中小企業にとって、有事に至ってからの対応は企業としての行く末を左右するような事態になりかねません。通常は想定されないような場面に対する“事前”の予防措置が、有事には強力な武器となります。とはいえ、あくまで法律は手段に過ぎず、交渉や相手の温度感も見ながら、それをどう使うかが重要です。そこがクライアントの納得感・満足感につながると考えています」。 “法律事務所に相談するのは有事の際だけ”“日常的な経営相談は経営コンサルタントなどに相談すべき”など、法律事務所に敷居の高さを覚え、二の足を踏んでしまう中小企業も少なくないが、樋口弁護士をはじめ同事務所の弁護士やスタッフたちは、こうした法律事務所に対する印象を払拭し、クライアントが弁護士を“身近な相談相手”と感じ、些細なことでも相談しやすい環境を整えるとともに、“伴走者”として常に寄り添う姿勢を徹底する。こうした同事務所の思いは、クライアントにも伝わっているという。「“ビジネスパートナー”という意識で法律事務所に相談したことがなかった
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