新ビジネスの法律問題にも対応山嵜 亘 弁護士Wataru Yamazaki川島 亜記 弁護士Aki Kawashima検査局で金融行政に携わった山嵜亘弁護士もその一人だ。 「当事務所には、金融庁のほか、公正取引委員会や東京国税局で任期付公務員として勤務した者もいますし、元裁判官や元検察官、少しユニークなところでは警察庁の出身者もいます。海外留学も多数の弁護士が経験していますが、皆行き先は欧米というわけでは必ずしもなく、東南アジアに行った者もおり、各人が自身の専門性を獲得しています。クライアントが弁護士に求めるのはやはり専門的なアドバイスですから、ジェネラリストとして守備範囲を広くしつつも、“この分野であれば誰より詳しい”という専門分野は一つ二つ、持たなければならないということを各人が意識しています」(山嵜弁護士)。 こうした多士済々のメンバーが集う同事務所であるが、その共通するマインドは、“クライアントに対して実効性のあるソリューションを提供する”ということにある。 「なまじ専門知識があると、リスクばかりが目につき、ともすれば“評論家”的なコメントに終始してしまいがちですが、クライアントはあくまで“ビジネスを進めるためにどうすればよいか”という悩みを解決したくて相談に来られます。ですから、リスクを的確に発見・分析するのは当然ですが、そのリスクをどのように回避し、あるいは低減するかについての“答え”まで示すことが、我々に求められる役割だと理解しています」(山嵜弁護士)。 クライアントのビジネスを法務面でサポートするうえで安平 武彦 弁護士Takehiko Yasuhira9905年慶應義塾大学法学部卒業。08年東京大学法科大学院卒業。09年弁護士登録(第一東京弁護士会)、岩田合同法律事務所入所。11年島田法律事務所入所。経済産業省・内閣官房で特定任期付公務員等としての勤務経験を有する。経済産業省等の研究会の有識者委員も務める。▶所属弁護士等弁護士51名(外国弁護士含む)、顧問2名(2024年12月現在)▶沿革2010年7月設立03年東北大学法学部卒業。05年弁護士登録(第一東京弁護士会)、岩田合同法律事務所入所。10年島田法律事務所入所。メガバンクのほか、外国銀行、信託銀行への出向経験も有する。専門商社(上場)の社外役員としても活躍。06年東京大学法学部卒業。07年弁護士登録(第一東京弁護士会)、岩田合同法律事務所入所。11年島田法律事務所入所。金融庁検査局にて特定任期付公務員としての勤務経験を有する。は、近時の急速な技術革新・デジタル化に伴って発生する最新の法律問題への対応も欠かせない。経済産業省商務情報政策局でデータ・AIやデジタルプラットフォームビジネスに関わる政策立案に携わった安平武彦弁護士は次のように語る。 「近時、金融機関でもデジタル社会の発展や業務範囲の拡大に伴い、新たな技術やビジネスに挑戦しようとしており、その関係でのご相談は急増しています。ただ、“新ビジネスの法律問題”と言っても、“伝統的な法律論について積み重ねてきた経験とクライアントのビジネスに対する深い理解をもとに実効的なソリューションを提供する”という点で、我々のすべきことは基本的に変わらないようにも思っています」(安平弁護士)。 大学発AIベンチャーの社外役員も務める安平弁護士は、自らの業務経験を活かし、スタートアップ企業等の新規顧客の開拓を進めている。伝統的な法律問題について培ってきた知見と、これを基礎とする最新の法律問題への対応、いわば“伝統的かつ先進的”なリーガルサービスを提供していること――それが島田法律事務所の強みと言えよう。DATA
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