Lawyers Guide 2024
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URL88〒100-0011 東京都千代田区内幸町1-2-2 日比谷ダイビル6階 【TEL】 03-3596-7300(代表) 【FAX】 03-3596-7330https://www.szlaw.jp/チームワークで“専門性”と“手広さ”を兼ねる 企業が新たに法律事務所を探すとき、選定の“決め手”となることといえば何だろうか。“いま、まさに自社が直面する課題を解決するための専門性を有しているか否か”はその一つだろう。一方で、企業が抱える法的課題は一つの分野に限られることはない。ガバナンス、労働問題、知財、IT、M&A、そして法的論点がどこにあるのかすらわからない有象無象の悩みごと等、特定分野の専門性に加えて、こうした“よろず相談”に的確な光を与えてくれる“手広さ”を備えている事務所が理想である。 潮見坂綜合法律事務所は、専門性の高い弁護士が強固なチームワークを形成することで、その両立をなす稀有な事務所だ。23名の弁護士を抱える所帯で、今回お話をうかがった3名の弁護士も、それぞれにバラエティに富んだ強みとバックグラウンドを持っている。会社法やコーポレートガバナンスに強みを持つ阿南剛弁護士。労働法を専門分野とし、プロのピアニストとしての一面も持つ蓜島啓介弁護士。M&A支援に長け、ベンチャー・スタートアップ企業のクライアントを多く担当する有富丈之弁護士だ。 複数企業の社外役員も務める阿南弁護士は「今の企業には、“なぜそうするのか”の説明が行動原理に求められます。そのロジックを規範に照らして構築し、説明するという点で、弁護士に一日の長があります」と述べる。 また、蓜島弁護士は「クライアントの業界慣習や、会社ごとの実情や仕事のやり方を理解したうえで助言することが労働法の弁護士の腕の見せ所」と続け、有富弁護士は「“何が問題になるのかわからない”新しいビジネスで、素早く意思決定をして先行者利益を獲らなければならないのがベンチャー。そのスピード感で法的論点を整理して、答えを導くことがこの仕事のおもしろさ」と、それぞれ自らの専門性に照らした仕事のこだわりを語る。自由闊達な“合議制”がアウトプットの質を高める 一見、まさしく多様な専門分野だが、彼らはどのように連携してリーガルサービスを提供しているのだろうか。キーワードは“合議制”だ。同事務所では、チーム編成されたパートナーからアソシエイトまで、全員がフラットかつ徹底的に意見を出し合って方針を固めることを基本姿勢としており、これを“合議制”と称している。 「“合議制”とは、ある事案について、異なる専門的知見から、自分とは違う視点で、自分がまだ気がついていない問題点やリスクを炙り出すための取組みです。たとえば自分側に有利に見える証拠一つをとっても、“こういう見方もできるんじゃない?”“こう言われたらどうするの?”潮見坂綜合法律事務所

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