Lawyers Guide 2024
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71▶主な所属弁護士会第二東京弁護士会▶所属弁護士等弁護士9名、外国法カウンセル1名(2023年11月現在)▶沿革2023年7月設立ます。犯罪を裁くのは弁護士の役割ではないので、クライアントを励ましつつ、その言い分を代弁することに全力を注いでいます」(山下弁護士)。クライアントに伴走し企業の意思決定プロセスやビジネスの成長発展に寄与 国内外のM&A案件を数多く手がけてきた渡辺直樹弁護士は、総合商社のM&A専任部門に在籍した経験から、企業内の意思決定のあり方に課題を感じ、弁護士として新たな支援の形を見出している。「企業が買収契約に関する意思決定を行う際、通常は“社内で揉んだ意見を集約し外部弁護士に伝える”というプロセスをとりますが、社内会議の段階から外部弁護士が加わり、対応の得失も同時に各部署に説明することで時間や労力も短縮でき、スムーズな案件遂行が可能になります。そうした会社のプロセスに関わるサポートの充実を図りたいと考えています」(渡辺弁護士)。 ベンチャー支援に注力する大杉真弁護士は、「社会課題の解決に取り組むベンチャー企業を初期段階からサポートし、その成長を間近で感じられるところにおもしろみがあります。密なコミュニケーションをとりながら、よき伴走者であることを心がけています」と語る。 「もう一つ力を入れている分野がファミリービジネスの事業承継です。現経営者と後継者あるいはファミリーとの間に対立が生じてしまうこともあるため、スムーズな事業承継に必要なファミリーガバナンスの構築支援も欠かせません」(大杉弁護士)。所属メンバー同士の協力のもと万全のサポート体制が実現 事務所名“アクアシス”の“アクア”の意味(“水”)のとおり、各弁護士が水のように円滑に知見を循環させ、クライアントを支援するという理念にマッチした分野の筆頭が知的財産法分野だと、坂井健吾弁護士は語る。「知的財産法は行政法や労働法といった他の専門領域とも深く関わるため、一人では対応が行き届かない面もありがちですが、当事務所には各領域の専門家が所属しているため、全員の知見を統合したサービス提供が可能です。また、非常に国際色が強い分野ですが、当事務所には外資系事務所の出身者も多く、仕業のグローバルネットワークである“MSI”にも加入しているため、国際的なサポート体制は万全です」(坂井弁護士)。 莇智子弁護士は一般法務から社内の不正調査、個人情報関連など幅広い業務に対応しており、大手人材会社で社内弁護士として勤務した経験を活かした法務サポートを提供している。「たとえば契約書レビューでは、契約書の背景にある取引の全体像や契約締結後に起こりうる問題点など、ビジネスの実態を念頭に置きながら取り組むようにしています」(莇弁護士)。 3児の母として子育て中でもある莇弁護士だが、「メンバーの理解と協力のもと、無理せず働けています」という。“At Home”という事務所の理念がここにも息づいている。 クライアントに「頼んでよかった」と思われる瞬間が、今後ますます積み重ねられていくことだろう。根本 鮎子弁護士Ayuko Nemoto山下 淳弁護士Atsushi Yamashita渡辺 直樹弁護士Naoki Watanabe大杉 真弁護士Makoto Ohsugi坂井 健吾弁護士Kengo Sakai莇 智子弁護士Tomoko Azami

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