Lawyers Guide 2024
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URL68〒530-0044 大阪府大阪市北区東天満2-9-1 若杉センタービル本館8階  【TEL】 06-4800-2432 【FAX】 06-4800-2433https://icraft-law.com/トラブルを発生させない予防法務を “弁護士=法学部=文系”という認識は一昔前のものであり、近年は理学部や工学部といった理系のバックグラウンドを持った弁護士が数多く活躍している。それは、技術が日進月歩で姿を変えていることに伴い、ビジネスの過程で発生するクライアントの要望も複雑化し、通り一遍の法知識だけでは応えられなくなりつつあることの裏返しでもある。 「専門的な知識が必要な問い合わせにもすぐ対応できるのは、私自身が理系出身だからです」。iCraft法律事務所の内田誠弁護士は、理系のバックボーンを活かし、近年急速な発展を見せているAI・データ・IT分野を専門とする。 内田弁護士は、訴訟は当事者にとってメリットがほとんどないと言い、そもそもトラブルを発生させない予防法務を常に念頭に置いている。 「Webサービスの利用規約やプライバシーポリシーは将来に起こりうる紛争をいかに最小化できるかという観点で常に考えています。また、システム開発紛争は長期化することが多いので、要件定義の段階から私をチームに入れていただいて、紛争の芽を未然に潰すように、“危ない”と感じるところに介入して対応しています。こういうことができるのは、自身でWebアプリケーションを制作するなど、プログラミングの知識があるからではないかと思います」。弁護士×知財戦略構築 クライアントは上場企業から中小企業、スタートアップまで多岐にわたる。法務部と知財部、事業部がきちんと確立されている企業もあれば、事業部が法務部を兼ねていたり、経営者が一人ですべてを担っていたり、さまざまな組織形態があるが、それぞれの組織に合わせて、どのようなアドバイスをしたらよいか常に気を配る。 「たとえば、スタートアップはまず何をどう権利化すればよいのか、右も左もわからないという状況がほとんどiCraft法律事務所

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