Lawyers Guide 2024
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URL36〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-2 丸の内三井ビル 【TEL】 03-6212-5500(代表) 【FAX】 03-6212-5700(代表)https://www.city-yuwa.com/カスタムメイドのアドバイスでコンプライアンスの視点を伝える 「リーマン・ショックや東日本大震災、新型コロナ禍など、2003年の事務所設立以降、法律事務所のあり方に影響を与える出来事が多くありましたが、これらの波にも対応しながら着実に成長を続け、創立20周年を迎えました。この節目となる2023年初めには中国法務で日本の先駆的な存在である曾我法律事務所と業務統合し、次の20年に向けて幸先のよいスタートを切ることができました。同事務所との業務統合によって、中国をはじめ東南アジアにおける国際法務に厚みを増すことができ、狙いどおりのシナジーを生んでいます。設立以来の方針である、“クライアントが直面する多様な法律問題に対応できる専門家の養成”“国際法務の重視”“クライアントのニーズに合ったカスタムメイドのアドバイスの提供”という初心に立ち返りながら、クライアントとともに発展していきたいと考えています」。栗林康幸弁護士は、シティユーワ法律事務所のこれまでを振り返りつつも、常に先を見据える。 「AIをめぐる動きなど、これまでにはなかった新たな課題が次々と生まれるだけでなく、M&Aのような一見従来からある種類の案件においても、会社と株主との関係は複雑化しています。時代の変化に対応し、新しいことにも挑戦していかなければなりません。これまで幸いにも多彩な人材が多く集まり、若手弁護士もM&Aや事業再生、コーポレート・ガバナンス、訴訟・紛争、金融などの各分野で、それぞれ専門性に磨きをかけ、クライアントのニーズに柔軟に応えていくことができるよう努力しています」(栗林弁護士)。世の中の流れである働き方に対する意識の変化に合わせて、よりよい勤務環境を整備するための改善も続けている。女性弁護士のキャリアパスの選択肢を増やすなど、事務所として弁護士の多様な働き方を支援し、育児休暇を取得する男性弁護士も見られるようになったという。 「企業法務に携わる弁護士としての重要な役割の一つに、“クライアントに対して日頃からコンプライアンスの視点を伝える”という働きがあり、クライアントと弁護士がそのような関係性を構築することは互いにとって有益だと思います。弁護士には大怪我をしたときに手術を担当する“外科医”の役割だけではなく、平時から体調に気を配る“かかりつけ医”のような役割があることも見過ごすことはできません。最近、当事務所の弁護士が大規模な企業不祥事をめぐる調査委員会のメンシティユーワ法律事務所

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