Lawyers Guide 2024
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22欧州連合の“首都” ブリュッセル・オフィス欧州全域を見据えて ベルギー・ブリュッセルには欧州委員会が所在し、欧州における政治・行政・法律の中心的な機能を果たしており、欧州連合(EU)の“首都”ともいえる性格を持つ。アンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業は2022年のロンドン・オフィス開設に続き、ブリュッセルに欧州本土初めてのオフィスを2024年初旬に開設し、欧州とその周辺地域での日本企業へのサポート体制を強化する。 「ブリュッセルには全世界から第一線の法律事務所がオフィスを開設しており、講演等を通じた欧州委員会からの情報発信や、弁護士同士の情報交換も頻繁に行われています。私は欧州委員会競争総局での執務経験もありますが、ブリュッセル・オフィスを通じて、今後もこれらの法律事務所との連携を強化することで、欧州とその周辺地域で事業展開する日本企業へ優れたサービスを提供することができます」(ムシス・バシリ外国法事務弁護士)。 「ブリュッセルは、ロンドン、パリ、アムステルダム、フランクフルトなど欧州主要都市へのアクセスが2~3時間と至便で、欧州各国で事業や投資を行う日本企業の皆様へ現場での法務サービスを提供するのに適しています」(金子涼一弁護士)。M&A、競争法、データ保護、ESG欧州法規制の発信地から 欧州委員会がリードするEUの規制動向は、競争法やデータ保護、ESGをはじめとするさまざまな規制法分野で日本にも影響や示唆を与えている。ブリュッセルは欧州における規制法の“メッカ”といえる。 「欧州委員会は活発に新しい法規制を導入しており、直近では、外国補助金規制(Foreign Subsidy Regulation)が話題となっていますが、日本企業にも適用される可能性があります。また、水平的な企業結合にムシス・バシリ外国法事務弁護士Vassili Moussis89年べルギーEuropean・School,Brussels・I・卒業(European・Baccalaureate・(EB))。94年ベルギー・Catholic・University・of・Louvain・卒業(LL.B.)。95年英国・University・College・London・卒業(LL.M.)。95~96年ベルギー欧州委員会にて研修。97年英国・College・of・Law,・London修了(CPE)。98年英国・College・of・Law,・London修了(LPC)。00年Solicitor・of・the・Senior・Courts・of・England・and・Wales登録。03年英国・University・College・London・修了(Ph.D.)。10年外国法事務弁護士登録。21年パートナー就任。花水 康弁護士Ko Hanamizu99年慶應義塾大学法学部卒業。02年弁護士登録(第二東京弁護士会)。05~06年金融庁総務企画局市場課に出向。08年ベルギーKatholieke・Universiteit・Leuven・卒業(LL.M.)。08~09年Mannheimer・Swartling法律事務所(スウェーデン・ストックホルム)勤務。09年Mallesons・Stephen・Jaques法律事務所(オーストラリア・シドニー)勤務。11年パートナー就任。13年シンガポールオフィス代表。

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