Lawyers Guide 2023
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URLhttps://se1910.com/ja/〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-6-2 新丸の内センタービルディング18階 【TEL】 03-5220-6500(代表) 【FAX】 03-5220-6583(法律)/03-5220-6556・6530(知財)どして、こうしたサポートを行っています」(根本弁護士)。 また、根本弁護士はフェムテック(女性が抱える月経や不妊治療等の健康課題をテクノロジーで解決する商品やサービスを指す)の分野にも力を注ぐ。当初は、スタートアップからの相談が多かったが、最近は大企業からの問い合わせも増えてきているという。84 伝統とグローバル・ネットワークを兼備 ゾンデルホフ&アインゼル法律特許事務所は、1910年(明治43年)にまで遡る、長い伝統を誇る事務所である。設立以来、国内外の企業に対し、企業法務および知的財産法務を中心とするリーガルサービスを提供してきた。法律事務所の国際的ネットワークであるMSI Global Allianceにも加入し、世界の法律事務所・弁護士と連携が可能だ。 「当事務所は、理念として“多文化主義”を掲げています。単に海外の法規制情報を提供するだけでなく、現地文化やビジネス慣習も意識して情報を提供しています」と、根本鮎子弁護士は語る。 グレーゾーンの多いヘルステックと フェムテック 根本弁護士が注力している分野の一つがヘルステックだ。この分野の法規制は、都道府県に許可権限が委譲されているケースが多い。 「例えば、プログラム医療機器のアプリの医療機器該当性について、都道府県で判断が異なっていたのですが、企業側から働きかけて、厚労省に窓口が一元化されたことがありました。新しい製品に関するワーキンググループを行政と設けたり、グレーゾーン解消制度を活用するな スタートアップ支援と ファミリー企業の事業承継 大杉真弁護士が傾注している分野の一つは、スタートアップ企業の支援だ。 「スタートアップの場合、資金が潤沢でないことが多いので、契約交渉において不利な条件をつけられることがままあります。当事務所では、ご依頼者の資金ニーズに合わせながら、どんな場面でも不利なくビジネスが進められるよう支援を行っています。また、創業者が複数の場合、途中で意見が合わなくなることもありますので、最初から株主間契約を作成しておくなどの準備が大切となります。こうした“万が一”のリスクを回避するためのご提案・支援も欠かせません」(大杉弁護士)。 さらに、大杉弁護士はファミリービジネスの事業承継にも精力的に取り組んでいる。 「事業承継で最初に問題になるのは税制ですが、ここだけに注力してしまうと、企業のよりよい発展が描けなくなりゾンデルホフ&アインゼル法律特許事務所

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