Japan Lawyers Guide 2022
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URLhttps://sparkle.legalE-mailばできる限り作業を効率化し、弁護士はその能力を最大限に発揮できる場面にリソースを集中させるべきだと考えます。そのために活用できるリーガルテックはどんどん進化していますが、日本の法律事務所全体を見るとまだまだ積極的な活用は進んでいません。あわせて、日本には有力な法律事務所の数が足りず、利益相反の懸念が常にあり、多くの企業にリーガルサービスが行き届いていないという問題意識も持っていました」(三谷弁護士)。 10年前には理論上の技術であった自動運転がいまや当たり前になったように、「将来的に見ればAIなどのテクノロジーを活用した弁護士業務の効率化は確実に進むと思います」と三谷弁護士は言う。 「そうした5年後、10年後の未来には、最先端テクノロジーを使いこなせているかどうかは、法律事務所の差別化における一つの大きな要因となるはず。そんな未来を見据えて、いわば戦略的に立ち上げたのがスパークル法律事務所なのです」(三谷弁護士)。info@sparkle.legal〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町2-105 ワテラスアネックス1205 【TEL】 03-6260-7155 【FAX】 03-6260-7156 リーガルテックを活用し 弁護士の価値の最大化を図る 日本を代表する中規模法律事務所でパートナー弁護士として活躍してきた三谷革司弁護士が、2021年4月に開設したスパークル法律事務所。 「当事務所が目指すのは、最先端テクノロジーを活用した弁護士業務の効率化による、弁護士の価値の最大化。弁護士人生も折返しを迎え、自分が理想とする次世代型の法律事務所を実現したいと考えたのです」。そう話す三谷弁護士が事務所名のスパークルに込めたのは、“個々の弁護士が能力を発揮して輝ける場にしたい”という強い思いだ。 三谷弁護士は、株主総会に関するアドバイスからコンプライアンス、カルテル事件等の競争法案件やM&A、国際取引から紛争まで、企業法務全般を得意とし、国内外の企業を代理して数々の案件を手がけてきた。ただ、一方で既存の法律事務所のあり方の変革を考えていたという。 「現在の企業法務系の法律事務所はタイムチャージ制が原則で、多人数のアソシエイトの弁護士に膨大な作業をさせることに強いインセンティブが働いています。タイムチャージ制の合理性もあるのですが、本来であれ 少数株主対応からベンチャー法務まで 多岐にわたる分野で強みを発揮 書籍や文献のリサーチやAIによる契約書のレビュー、翻訳ソフトやデータベースなどの利用によって、スパークル法律事務所

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