Japan Lawyers Guide 2022
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URLhttp://www.city-yuwa.com/〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-2 丸の内三井ビル 【TEL】 03-6212-5500(代表) 【FAX】 03-6212-5700(代表)集まってくれるようになりました。また、他事務所であれば必ずしも相応しいポジションを与えられていないシニア弁護士も若手と共に執務を行い、ここに多彩なバックグラウンドを持った弁護士が外部から加わり、クライアントにとっての最適解を模索し続けている姿勢が、弁護士にも、クライアントにも評価されていると考えています」( 山弁護士)。 クライアントには、何が問題点であるのかも曖昧なまま相談に訪れる企業も少なくない。こうした中で同事務所があらゆる問題に対応できるのは、こうした多彩なメンバーの力によるものであり、どれだけ複雑な事案であっても常に案件に適したチームを組んで対応できる態勢を整えている。 弁護士としての第一歩から 事務所の中心的な人物になるまで  “3年3割”――入社3年以内の離職者が約3割に達するのはいまや当然のことのように思われているが、それは決して健全なことではない。採用する側は「長く在籍し、組織の中心的な役割を担うよう成長してほしい」と考え、採用される側は「経験を積み、組織を支えられる人材になりたい」と思っていたものの、お互いの認識の違いなどによって離反してしまうことも多く、それは法律事務所にとっても同じことである。しかし、 山典之弁護士は次のように話す。「大学を卒業後、司法修習を経てすぐに入所する者、検察官といった異なる分野の法律家から転身する者、民間企業のビジネスマンから転身する者、それまでのキャリアにかかわらず、シティユーワ法律事務所で弁護士としての第一歩を踏み出した者のほとんどが当事務所で実務経験を積み、成長しています。それぞれの分野での活躍が期待できるまでになった弁護士たちを毎年、新たにパートナー(共同経営者)として事務所に迎え入れ、このような場で皆さまにもご紹介できることを本当に嬉しく思っています」。メンバーを大事に思う気風は既に一定の経験や専門分野を身につけた弁護士にも届き、海外情勢に通じた弁護士の参画が増えているという。「韓国や中国、ベトナム、シンガポールでの実務経験を経た弁護士、マーシャル諸島共和国の弁護士資格を取得した弁護士など、多種多様な人材が 不祥事対応をスピーディに 社会のコンプライアンス意識の高まりや内部通報制度の導入などによって、企業不祥事の発覚が目に見えて増加している。不祥事発覚時の対応の誤りは、企業にとって致命傷となりかねない。「検事として数多くの事件の捜査・公判に従事した経験を踏まえ、調査案件を中心に、企業の不祥事対応を手がけています」。貞弘賢太郎弁護士は、東京地検特捜部での勤務を含めて20年間、検察官として数多くの企業不祥事を目の当たりにしてきた。 「企業が人間の集合体である以上、不祥事の発生を完全に抑え込むことは困難です。大事なのは、不祥事発覚時の対応であり、速やかに調査を実施して、事実関係の特定や原因分析を行い、実効性のある再発防止策を講じシティユーワ法律事務所

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