35ていることですね」(宮内氏)。 野村グループの法務では、どのようなキャリアパスを描くことができるのか。宮内氏は次のように語る。「法務の知識だけではなく“会社が何を考えているのか”“何をしようとしているのか”といった“現場の肌感覚”の理解が大切だと考えていますので、その理解のため、法務に戻ることを前提に他の部署を経験していただくことも可能です。一方で、法務の業務自体も多岐にわたりますので、それらを一通り経験したい人はそのようなキャリアを積むこともできますし、“一つのことを極めたい”とお考えなら、その希望に沿うこともできます。つまり、ご自身が“やりがいを感じることができるキャリアパスを描くこと”が重要です」。 若手弁護士や修習生に対しては、金融法務について現場の実務を学びつつ、法律事務所におけるものと同様に専門的な経験を積める環境が整えられているという。自身のキャリアパスの早い時期から野村グループで金融法務の高い専門性を培い、自身の財産とできるという選択肢は、魅力的な特徴といえる。 さらに、野村グループは“働き方”の自由度も高い。グローバル展開ゆえ他地域との夜間のカンファレンスもあるが、翌日の勤務時間を調整することも可能だ。出勤に関しても部門による差はあるが法務部門では8割まで在宅勤務が認められているので、在宅の時間を増やし通勤時間を自分のための時間へと変換することもできる。男性社員の育児休業の取得も推奨されているという。 “ロジック”がベースにある法務の仕事のおもしろさは、考えれば考えるほど正解に近づけることです」と宮内氏は語る。それはまさに思考のパズルであり、その“解”を依頼者に伝え、納得され、感謝されることが法務の世界における最大のやりがいだという。 「会話しなければならない相手が、社内はもとより契約の相手方、外部法律事務所、規制当局、「海外の外国籍の現地担当者」など多岐にわたります。相手の気持ちを察することのできるコミュニケーション能力のある方、また、今後はSTO(セキュリティー・トークン・オファリング)のようなデジタル化された商品・サービスが増えていきますので、デジタル技術に対する抵抗感がない方を私たちは求めています」。宮内氏は野村グループが求める人物像についてこう語り、インタビューを締め括った。本人のやりがいを重視した フレキシブルなキャリアパスロジック×コミュニケーション× デジタル=新たな価値“ロジック”がベースにある 法務の仕事のおもしろさは、 考えれば考えるほど 正解に近づけることです
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