弁護士リクルートガイド2022
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 クライアントも、銀行・証券会社等の金融機関、テレビ局や新聞社等のマスコミ、総合小売業、電力会社、鉄鋼・自動車等の製造業等、ほとんどの業種の事件・相談に対応している。 同時に、所属する弁護士も多種多様であり、裁判官経験者や検察官経験者、大学教授、外国弁護士資格(中国)保有者、社会人(一般企業・公務員)経験者、弁理士等の資格保有者等の人材を積極的に受け入れているのも特徴の一つといえよう。 また、希望する留学先に留学した所属弁護士も多く、その留学先も、米国、ドイツ、オランダ、シンガポール、タイ、インドネシア、中国、香港、台湾、韓国とさまざまだ。りとあらゆる分野の事件を経験しながら専門性を極めるとともに、多角的な観点から事件を処理するゼネラリストとしての力を身につけることが期待されている。 また、同事務所は、アソシエイト弁護士の待遇等の基本的事項につき、アソシエイト規程を制定している。このアソシエイト規程の冒頭では、「パートナーとアソシエイトは、対等の独立した個人として互いに尊重する」と謳われており、アソシエイト弁護士には、実務においてもパートナー弁護士と議論等を行い、案件を進めていくことが求められている。 今回は、東京事務所に所属する弁護士3名に、東京事務所を中心に紹介してもらった。 石原遥平弁護士(64期)は、東京事務所について「東京事務所だけでみると、弁護士12名とお互いの顔が見える規模です。ゼネラリストでありつつも、それぞれが専門分野や得意分野を持った個性あふれる弁護士が所属しています。私もベンチャー企業への出向経験がありますが、官公庁や民間企業への出向経験者、社会人経験者、ドイツへの留学経験者、台湾律師と、さまざまな経歴をもった人材が所属しています」と語る。淀屋橋・山上合同の特徴については「個性を尊重する事務所です。各弁護士が、それぞれのやり方で、クライアントに対して、質の高いサービスを提供するべく日々尽力しています」と続ける。 東京事務所における新人弁護士の働き方について、「新人弁護士は、特定のパートナーではなく、さまざまなパートナーと一緒に案件を担当します。このため、各パートナーの案件処理の方法を学びながら、各パートナーが取り扱っている多種多様な案件を経験することになります。最近は、専門性が強調されがちですが、その大前提として、ゼインタビュー1 (東京事務所について)淀屋橋・山上合同の業務体制 同事務所は、日々高度化・複雑化するクライアントのニーズに応えるべく、業務の専門化に努めている。所属弁護士数が多い大阪事務所では専門部制をとっており、各専門部はパートナー、中堅のパートナーおよびアソシエイトから構成され、それぞれのパートナーが得意とする業務分野の専門性をより深く追求しつつ、業務によっては、部や東京・大阪の垣根を越えて、複数の弁護士が協働して事件の処理に当たることになる。 同事務所に入所したアソシエイト弁護士は、半年ごとに各部に配属され、パートナーとともにあ

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